質問をする理由、これを今回は書いてみたいと思います。
質問を使う場面
突然ですが、あなたはどんなときに質問を使いますか?
少しだけ考えてみて下さい。
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いかがでしょう??
どんなときに質問を使うか?
一般的には、「相手から情報を引き出す」ときが多いのではないでしょうか。
情報を引き出す質問
例えば、
- 「その商品はいつ納品されますか?」
- 「昨日の会議には誰が出席したのですか?」
- 「明日の待ち合わせはどこにしますか?」
このような質問は、情報を引き出す質問です。
日常的に、よく使われる質問ですね。
考えさせる質問
これ以外には、「相手に考えさせる」ために質問をすることがあります。
例えば、
- 「3年後、どんな仕事をしていたいですか?」
- 「そのプロジェクトが成功したら、あなたにとってどんな影響がありますか?」
- 「もし、あなたが部下の立場だったらどのように感じますか?」
このような質問は、相手に考えさせる質問です。
コーチングで、「効果的な質問」と言われるのは「相手に考えさせる質問」のことです。
質問をする目的
質問には2つの目的があります。
- 相手から情報を引き出す
- 相手に考えさせる
どちらの目的で質問をするのか、効果的なのはどのような質問なのか。
ぜひ、質問をするときには、意識して活用してみてください。
質問の形はしているけれど…?
一方、質問の形式はしているけれど質問になっていない質問もあります。
例えば、こんな言葉を耳にしたことはありませんか?
- 「なぜ、もっと早く報告してこなかったんだ?」
- 「なぜ、売り上げがあがらないんだ?」
- 「なぜ・・・」
質問形をとっていますが、これは質問というよりは詰問です。
これらの質問の裏側には、
- 「早く報告してこないおまえが悪い」
- 「売り上げがあがらないおまえが悪い」
といったような、相手を否定する気持ちが読み取れるからです。そのため、言い訳を誘発する質問だともいえます。
こんななことを言われたら、つい、反発したくなりますよね(^^;
聞き上手と質問
聞き上手と言われる人たちは、質問をとてもうまく使っています。
なぜでしょう?
それは、質問をすることで、会話をコントロールすることができるからです。
ただ相手の話を聞いているだけでは完全に相手のペースです。質問を使うことで、そのペースを自分のほうに引き寄せることができます。
それがわかっているからこそ、聞き上手は質問を活用しているのです。
実践!!
次のことを実践してみましょう!!
(1) あなたの周りにいる聞き上手な人がどんな質問をしているか、観察してみましょう。
「そんな人はいない!」という方は、有名人・著名人(タモリさん等)でもOKです。彼らが使う質問を観察してみて下さい!
ここから先は、実践した後に読むとより効果ありです
皆さんは、どんな発見をされましたか?
きっと、聞き上手と言われる人たちが、聞くスキルと同時に質問を上手に活用していることがわかったのではないかと思います。
今回も聞き上手代表として、タモリさんの会話を見てみましょう。
※2006/11/15放送の笑っていいともより
T:タモリさん N:ゲストの玉置成美さん
T:いつ東京に?
N:14の時に…
T:そんなに早く? えっ、一人で?
N:一人で… はい
T:14って、中学3年の時?
N:はい
T:は~、どうだった?14で一人で東京に来たときは
N:え、ご飯も作れないし洗濯もできなかったんで…大変でしたね。
T:またでも、中学3年のとき?きり悪いね、高校1年のときのほうが…
N:(笑)急にデビューが決まって
T:あ、そうなの。
N:ええ
T:一人で暮らしていたの?転校して?
N:はい
T:へ~、どんな所に住んでいたの?
N:寮みたいな所だったんですけど、一軒家みたいな所をお借りして
T:何人かと?
N:そう、はじめは一人だったんですよ~
T:一軒家に一人だったの?中学生が??
N:(笑)ええ
T:え~、怖かっただろう?
N:怖かったです、停電とかなったときに一人でキャーキャー言っていたん
ですけれど、だいぶ慣れてきましたね。
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と、こんな感じで会話が進んでいきます。
「いつ」「誰と」など、答え安い質問から入り、その後、ゲストの発言を深ぼりする質問を使いながらうまく会話をリードしています。
最初は、一言二言だったゲストが、少しずつ話すようになってきているのがわかりますね。
質問は意識して使うほどに上手くなります。
今はどんな質問が効果的なのか。
皆さんもいろいろと試してみてください!
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