「アフォメーション」聞きなれない言葉かもしれません。まず、言葉の定義からいってみましょう。
アファメーションとは?
アファメーション(affirmation)は、”断定”、”肯定”という意味があります。
コーチングで使われるアファメーションとは、
「自分に対して語りかける肯定的な言葉、あるいは、自己宣言」
のことを言います。
意識的に肯定的な言葉を使うことで、自分自身のあり方や意識を変え、望む道に進むために使われる手法がアファメーションです。
もっと簡単に言ってしまうと、自己暗示をかける、潜在意識を活用する、といった感じでしょうか。
コミュニケーション・スキルとはちょっと異なりますが、これはとても大切なことです。コミュニケーションだけでなく、ビジネスやスポーツでも同じです。
例えば、コミュニケーション・スキルをアップさせたいと思っている人がいるとします。仮にAさんとしましょう。
Aさんが、もしも、
「コミュニケーション上手くなったらいいな。でも、私には無理だよな、できそうにないな」
と思っていたら・・・
残念ながらAさんのコミュニケーション・スキルが上達する可能性は少ないでしょう。
これを、
「私はどんどんコミュニケーション・スキルが上達している」
と置き換えることができたら、
全く違う結果が起こるのは当然ですよね。(^-^)
コミュニケーションでも、ビジネスでもスポーツでも、何かスキルアップしたい、良い状態に持っていきたいと思っているのならば、良いイメージ、良い言葉を使うことが必要なのです。
アファメーションのやり方
なんだか小難しい表現をしてしまいましたが、やり方は簡単です。
(1)肯定語を使う
否定後はNGです。肯定語を使う。
これが、先ず第1のポイントです。
例)私は遅刻をしない → 私は約束の5分前に到着する
なぜ、否定語がダメなのか。それは、私たちの脳は否定表現をうまく受け取れないからです。
「あなたの母親の顔を思い浮かべないで下さい。」
と、言われたら・・
母親の顔ばっちり思い浮かべてしまうのが私たちの脳なのです。
だから否定語ではなく、肯定語を使う。
これが、大切なポイントです。
(2)現在進行形の表現を使う
例えば、お金持ちになりたいと思った場合。どんな表現をすればよいのでしょうか。
a.) 私はお金持ちになる
b.) 私はお金持ちである
c.) 私はどんどんお金持ちになっている
少し考えてみてください。
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:
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はい、いかがですしょうか?
正解は、b.) と c.)です。
a.)も一見良さそうに見えるのですが、これだと、「私はお金持ちになる」→「つまり、今はお金持ちでない」と、脳が解釈してしまうのだそうです。
なので、b.) あるいは、c.)が正解です。
ただ、現在お金持ちではないのに、b.)を使うのは違和感もありますよね。そんな場合には、c.)の現在進行形の表現を使うと良いそうです。(ジョセフ・マーフィー氏の書籍より)
(3)主語は私にする
主語は私、これはあたり前といえばあたり前ですね。
以上が、アファメーションのポイントになります。
意外と簡単だと思いませんか?
あなたの口ぐせは?
例えば、口ぐせ。
あなたは、自分にはどんな口ぐせがあるのか知っていますか?
先日、あるお客様先に行って話をしていたときのことです。ふと気がつくと「難しい」と、彼は何度も何度も口にするのです。
「社員のモチベーション上げるっていってもね、難しいよね。」
彼が、そういったので思わず尋ねてしまいました。
「モチベーション上げるのって、そんなに難しいものなのでしょうか?」
と。驚いた表情をして彼はこう答えました。
「いや・・・そういうことが言いたかったわけではないんですよ。口ぐせになっているのかな。」
ぜひ、試してみてください。
「難しい、難しい」と繰り返し口に出していると、そのことが本当に難しいことのように思えてきませんか?
逆に、「簡単だ、簡単だ」と繰り返すと、なんだか出来そうな気がしてきませんか?
口ぐせの怖いところは、無意識にこれが繰り返されていることなのです。
もし、そんな口ぐせに気づいたら、意識して、肯定的なものに変えてみて下さい。きっと、何かが変わってくるはずです。
実践!!
次回までに次のことを実践してみましょう!!
- アファメーションを意識して実践してみましょう!余裕があったら、口ぐせも意識して探してみましょう。
アフォメーションを意識して、みていかがだったでしょうか?
今までの人生の中で、数回。ある意味自分の勝手な思い込みが実現してしまったことがあります。
振返ってみて、気がついたのですが、無意識のうちにアファメーションをしていたようです。
しかも、非常に強力に。
その中の1つが、IT企業からコーチング業界への転職でした。
元々、SE時代に、プライベートでコーチングの勉強を始めました。
当時はプロコーチになるつもりなどはなかったのですが、そのうちに、どんどんと欲がでてきてしまったのです。
「コーチになれば独立できるかもしれない!」
特に、深い考えがあったわけではなく、独立して仕事をするイメージに憧れていたのです。
そうはいっても、今まで普通の会社員だった自分が独立することは、とても難しいことのように思えました。
「それなら、コーチングの会社に転職はでいないだろうか・・?」
「でも、もし、面接を受けて落ちてしまったら・・・」
私には、面接に応募する勇気がありませんでした。
それでも、日増しに思いは強まっていきます。
いつの間にか、何の根拠も無く、”プロのコーチになる”と強く思い込んでいました。
そんな時、当時の私のコーチの紹介で、そのコーチング専門会社の人と、話しをする機会がありました。結局、それがきっかけで、面接を受け、めでたく入社することができてしまいました。
不思議なものですね。
あの思い込みがなかったら、私は面接を受けることもなく、今でもSEを続けていたのかもしれません。
もしかすると、皆さんの人生の中にも、そんな体験がいくつかありませんか?
”できる人”は、このアファメーションを効果的に使っている人が多いようです。
無意識から意識的に。
アファメーションを上手に活用していきましょう!
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