伝達のレベルについて、前回書きました。
⇒ 伝達のレベル
伝達のレベルとは、次のようなものでした。
「認知」→「理解」→「共感」→「行動」
私たちが相手に何かを伝えようとする場合に、
認知してもらいたいのか、
理解してもらいたいのか、
共感してもらいたいのか、
あるいは、行動をしてもらいたいのか、
これらを、意識することが大切でした。
でも、その前に…
先ず、相手があなたの話に興味・関心をもつことが大前提です。
そうでなければ、あなたの話を聞いてもらえないですよね。
一番の関心ごと
いきなりですが、質問です。
人間が一番関心があることって何だと思いますか??
お金、
恋愛、
地位、
名誉・・・?
確かにそうかもしれないけれど、何が一番かは個人差もあります。
私たちが一番関心があること。
それは、「自分のこと」です。
自分のお金のこと、
自分の恋愛のこと、
自分の地位のこと、
自分の名誉のこと。
D.カーネギーは自身の著書の中でこう書いています。
『私たちにとって最大の関心ごとは自分たち自身以外に何もない』
つまり、
自分が関心があることではなく、
相手が関心があることを話すことが大切なんです。
相手はあなたのことではなく、
自分自身に関係がある話を聞きたいのですから。
その他の関心ごと
その人のことを話題にする以外にも、人の関心を引く方法がいくつかありますので、ご紹介します。
(1)事例を話す
○○さんが、成功した話
××さんが、失敗した話
△△さんが・・・・
私たちは、他人の噂話が大好きです。
特に、失敗談や成功談は興味がありますよね。
お客様がシステムを導入する際にも、
「導入事例が知りたい」
なんてことを良くいわれました、そういえば。
(2)具体的に話す
物事を説明するときには、具体的に話すことが大切です。
例えば、
「鈴木さんは明るい人です」
よりも、
「鈴木さんは、朝出社してくるといつも、笑顔で挨拶をしてくれます。」
のほうが鈴木さんに対するイメージが膨らみます。
さて、いかがでしたか。
今回は、相手に関心をもってもらうためにはどうすればよいかをみてきました。
次回は、関心をもってくれた相手にどうすれば納得してもらえるのかを取り扱っていきます。
実践!!
次回までに次のことを実践してみましょう!!
- 人と会話をするとき、あなたの話し相手がどんなことに関心をもっているのかじっくり観察してみましょう。
さて、1週間の間、観察を続けてみていかがだったでしょうか。
それにしても、面白いくらいに人の関心は”自分自身”にあります。
私もそうです。
以前、よく洋服を買っていたショップがありました。
洋服を買うときに、ショップの店員から話しかけられるのはあまり好きではないのですが、ここにいたOさんだけは別でした。
他の店員さんと何が違うのか、振返ってみると、Oさんは常に”私”のことを話題にしてくれていたのです。
普通の店員さんは、
「これ新作でおススメなんですよ。」
「これ人気であと1点しかないんです。」
となります。
Oさんは違いました。
「ひろみさんは、どんな服装をすることが多いんですか?」
「ひろみさんのワードローブはどんな感じなんですか?」
「ひろみんは、どんな色を着ることが多いんですか?」
必ず、私の話を聞きます。
そして、私の持っている服に合いそうな服や、私が好みそうな服を店の中から探してきます。
自分の好きな服装、自分の持っている服について、Oさんと話しながら服を選ぶことが、本当に楽しかった。
気の合う友人とショッピングをしている、そんな感覚でした。
我ながら単純だとは思いますが、やっぱり自分のことが話題になるのは嬉しいものですよね。
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