以前ご紹介をしたように、「誉める」ことは、は承認の1つです。
⇒ 承認
今回は、誉め上手とそうでない人の違いを見ていきましょう。
普通の人
普通の人の誉めかた。
人は通常、自分が他人からされて「良かった」と思うことを、他人にもする傾向があります。
誉め方も同じです。
自分が嬉しかった誉めかた、それを使うのが普通の人のやりかたです。
これで上手くいっている場合には全く問題はありません。
ただ…
人は十人十色。
それを喜んでくれる人もいれば、何も感じない人だっているかもしれません。
誉め上手な人は、もう一歩進んだやりかたを知っています。
誉め上手
誉め上手な人は、普通の人と比べると誉めかたのバリエーションが多彩です。
人によって、誉めかたを変える。
その人がどんな言葉をかけられると喜ぶのか、
どんなタイミングで誉められると嬉しいのか、
一人ひとりをよく観察しています。
メジャーリーグを代表する名監督の1人、トミー・ラソーダ氏。彼は、誉め上手な人であったと言われています。
例えば、ある選手がヒットを打つ、すると、ラソーダ監督は、「Good!」と声をかける。ところが彼はあまり嬉しそうな顔をしない。
次に、彼がまたヒットを打ったら、今度は別の言葉をかける。
これを繰り返して、彼が反応する言葉を探し出しているのです。
誉めない人
これとは反対に、誉めることが苦手という方もいらっしゃいます。
誉めない理由をきくと、こんな理由があるようです。
- 誉めるところがないので誉められない。
- その程度はできて当たり前、誉める必要はない。
- あまり誉めると、誉められることに慣れてしまうので効果が薄くなる。
- あまり誉めると、つけあがる。
その気持ち、よくわかります。私もそうでした。
でも、少しだけ考えてみて下さい。
その人は、本当に誉めるところが無いのでしょう?たまたま、あなたが誉めるところを発見できなかっただけかもしれません。
それは、本当に誉める必要がないことなのでしょう?もしかしたら、あなたが、誉めたらその人はとても喜ぶかもしれません。
もし、「あまり誉めると、誉めることの効果が薄れてしまう」と、考えているのであれば、あなたの誉めかたのバリエーションが少ないのかもしれません。
誉めすぎると、人はつけあがってしまうものなのでしょうか?
もし、そういった経験をしたことはあれば、誉めるタイミング、あるいは、あなたの誉めかたに何か原因があったのかもしれません。
実は… これらは全て、以前の私にあてはまることです。
私の親は、あまり簡単に誉めてくれる人ではありませんでした。(^-^;;
だから、誉められるということが、実はよくわかっていなかったのかもしれません。
D.カーネギーは『人を動かす』の中で、こう書いています。
とても深い言葉だと思います。
実践!!
次のことを実践してみましょう!!
- 毎日、3人以上の人を誉めてみましょう(^-^)その人を観察して、喜びそうなポイントを探し出して下さい!
さて、実践してみての結果はいかがだったでしょうか。
以前読んだ本の中で、チームメンバーのモチベーションを高める方法の1つとして、
「誉める」が取り上げられていました。
例えば、
「○○さんはすごい!○○さんがしていることは…」(具体的に誉める)
「○○さんには人間的な魅力がある。」(人格を誉める)
「○○さんには、底知れない力を感じる。もっと~してくれたら…」(可能性を誉める)
というように、チーム構築のプロセスで、お互いがお互いを個人として認め合うことをすることで、人は限りなく自己効力感を高めることができるのだそうです。
※自己効力感とは、目前の出来事に対する自分の効力を信じられる状態。
チーム・ビルディングにおいても、このシンプルなスキル、「誉める」は十分に力を発揮する可能性があるのですね。
確かに、会話が無いチームや、ギスギスしたチームより…
お互いの良いところを認め合える、そんなチームで仕事をしたいと私も思います。(^-^)
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