リサイクル・クエスチョン
リサイクル・クエスチョンとは、
『相手が以前、話題としたことを持ち出して質問すること』をいいます。
相手の話題を再利用するから、“リサイクル”なんですね。
話題が脱線して、本題からずれていってしまったとき。
そんな時に、使える質問が”リサイクル・クエスチョン”です。
例えば、お客様にある商品の売り込みをしていたとします。
ところが、このお客様はとても話好きな方でどんどん違う方向へ話しが進んでいきます。気がつけば、お客さんの趣味のゴルフの話に・・・
話を聞いたふりをしていますが、あなたは、気が気ではありません。なんとか、商品の売り込みの話に戻したいですよね。
そんなときに、”リサイクル・クエスチョン”の出番です!
「あれ・・そういえば先ほど、××さんは、○○と仰っていらっしゃいましたよね?」
というように、話しが脱線する前に話していたことを、質問するのです。
こうすることで、本題に戻すことができる可能性がでてきます。
話しの流れをコントロールする
コーチングのセッションは通常30分~40分。
限られた時間を、有効に使う必要があります。
本題から脱線することも、時には有効なのですが、ある程度話しの流れをコントロールする必要があります。
例えば、意図的にあるテーマについて話してほしい場合があります。そんな時は、前述のように、クライアントが以前話したことを質問する。
もちろんこのときには、自分が進めたい方向に関係のある質問である必要があります。
部下との会話に話しを持っていきたいのであれば、
「そういえば、以前、××さん、出張が多くて部下と会話する時間がとれないと仰られていましたよね?」
こんな質問をして、”部下との会話”に話題を持っていくのです。
このときのポイントは、いかにも、今思いついた、そんな風に話すことです。
「そういえば・・・」
「あれ・・」
「ちょっと思い出したんですけれど・・・」
などの枕詞を使って、自然に話すことがポイントです。
なかなか使える質問ですので、機会があれば皆さんもぜひ活用してみてください!
実践!!
次のことを実践してみましょう!!
- リサイクル・クエスチョンを活用して、話しの流れをコントロールしてみましょう!
個人的にはこれ、かなり使えるスキルだと思っているのですが、リサイクル・クエスチョン、いかがでしたか??
リサイクル・クエスチョンとはちょっと違いますが、話しの流れをコントロールする方法がもう1つあります。
リサイクル・クエスチョンの場合には、
『相手が以前、話題としたことを持ち出して質問する』
というものでしたが、うまく思い出せない場合もあります。
そんな時は、相手ではなく、自分が思いついたことを質問してしまいましょう。
どういうことかというと、先ず、
「あの、今ちょっと思ったことがあるんですが話してもいいですか?」
とか、
「今、××さんのお話しを伺っていて、気がついたことがあるんですがお話しても良いでしょうか?」
といったように、前置きをします。
こう言われたら大抵の人は「No」とはいえませんよね。
それから、自分の考えや思いを伝える。そうすることで、話の流れを変えることができます。
これも、私がよく使う手です。
と、偉そうな話を書いてしまいましたが、実際のところは、コントロールするというよりは、気になったこと、気がついたこと、思いつたことをただ伝えていたりするだけなんですけれどね。
それでも、話の流れを変えるためには有効な手段の1つですのでぜひ活用しつてみてください!
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